2008年 10月 28日
茅野市内の至る所から、八ヶ岳の雄姿を目にすることが出来ます。 ところが、いざちゃんと観察しようとすると、あるいは写真に撮ろうとすると、建物やら電柱やら高木やらが邪魔になって、端整な姿全体を見るのは意外に困難です。 しばらく走ると朝倉山らしき山の反対側に案内標識を見つけました。 車を道端にとめ、心許ない登山道を登っていきます。これでいいのでしょうか? 森の中に細い踏み跡が続いていました。相当な急坂、しかも写真はミズナラ林ですが、大半は杉の造林で面白くない・・・。道が面白くないので、急坂が余計辛い・・・。これではLTCで紹介出来無いなあ・・・と思いつつ・・・ 30分ほどあえぎあえぎ登ると、山頂に到達しました。 地元の方が、木を倒して見晴らしを確保されたらしいです。 5月中旬頃になると、残雪と新緑で凄い景色を見ることが出来るでしょう。 古い古い石像が道の端橋に幾つも置かれています。森も造林ではなく自然林で、植生も豊か。どうやらこちらが、正規ルートの模様。 表情が素敵です。えーと、城址からの眺望は凄いし、只単に山というだけでなく、歴史を感じさせる史跡もあり、この場所はただ者ではありません。普通に凄い場所だと思うのですが・・・ 下っていくと道は二手に分かれてしまいました。標識も出ていません。 直進を選んだところ・・・こんな訳の分からない場所に降りてきてしまいました。アレ?正規の登山道はどこに行った?(途中で表口登山道からはぐれたw、ってまさかこんな小さな山で迷うとは・・・) (ただし、この道はトラックが通るので路肩駐車は不可能です。旧道沿いの空き地に停めて数分歩いてくる必要があります。) 正規の登山道は徒歩30分。しかも凄い急勾配です。山登ぼらーの方にはお勧めですが、一般向けにもう少し楽に登れるルートが無いか探してみました。 朝倉山林道を登っていくと・・・車で5分ほど登ったところ、茅野市不燃物処理場の手前30メートルの所に、空き地と登山道を発見。 登山道を辿っていくと・・・2分ほどで尾根筋に出て、最初に登った裏登山道と合流、右折して南に5分ほど歩くと山頂に出ました。 なんだ、簡単に登れるんじゃん・・・。 ただ、空き地に関しては林業用の作業スペースとして使われたりする場所だと思いますので、端っこに短時間停める分には大丈夫だと思いますが、長時間山歩きするには不向きです。 ちなみに、これがその裏登山口の30メートル先にある茅野市不燃物処理場です。関係者以外立入不可の看板が立っています、通常市民が不燃物を持っていく場所ですので営業時間中は実質立入可能です。 ・・・ていうか、茅野市の管理地なんだから、駐車場を朝倉山登山者用に解放して、案内板立てたり、観光地として整備して欲しい所です。てか、これが他の自治体だったら展望公園として整備していそう。 うーむー、朝倉山城址って、全国レベルで見ても有数の展望台となりうるポテンシャルがあるのに、全然生きていません。 このあたりの宝のもちぐされ具合は、茅野市らしいといえば、茅野市らしいところです。 本来超弩級史跡である諏訪大社前宮、国宝が出土した尖石遺跡と力の入った展示をしている尖石考古館、八ヶ岳の山岳展望、日本有数の規模と眺望を誇るピラタスロープウェイ、蓼科温泉、八子が峰などのトレッキングコース、もちろんビーナスライン・・・etc 茅野市って観光地として全国レベルで見てもメチャ高いポテンシャルが有るわけですが、イマイチ観光都市としては認識されていない気がします。少し勿体ないなーと思いつつ、山を降りました。 (追記) 西日に赤く染まった八ヶ岳を見ることが出来ました。(朝は逆光なので、訪問するとしたら昼過ぎ~夕方が良いでしょう) この展望台の視界は凄く広く、南アルプスから蓼科山まで見通す事ができます。未確認ですが、視界が良ければ富士山まで見通す事が出来るかもしれません。
by vtrmorita
| 2008-10-28 20:39
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