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2009年 03月 22日

北アルプス展望台巡り その7 弘法山古墳

北アルプス展望台巡りシリーズその7は弘法山古墳です。
松本市の桜の名所として有名ですが、標高は652メートルと低く、さほど期待せずに向かったのですが・・・(地図の右下に載ってます)
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夜明け前に出発し富士見台駐車場へ。富士山まで見通す事が出来ました。富士山の左側が八ヶ岳、右側が南アルプスです。
今日は快晴?しかし、なんか朝焼けの色が変、今まで見たことのない冴えない発色なような。
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車山肩まで来ました。だいぶ融けましたが、まだ車山は雪に覆われています。
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中央アルプスに向かってアルトを走らせます(まだ朝は路面凍結しててバイクでは無理です)。山の輪郭はクッキリ見えているのですが、空の色がなんとなく濁っています。
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R19で塩尻峠を下り、道の駅小山田の一つ先の交差点を右折すると、東山山麓線に入ります。アルプスを見ながら快走。
(但し、郊外部分は良いのですが松本市街に入ると通勤時間帯や休日昼間は渋滞する事が多い道です。)
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この丘が弘法山古墳です。
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入口を探して弘法山を半周。山の西側(松本市街地側)に入口を示す看板を発見。行ってみましょう!
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少し登った所に十数台分の駐車場がありました。無料です。
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桜並木に囲まれた遊歩道を歩いていきます。開花したら素敵そう。
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3分程歩くと、急に視界が開けました。古墳の上に出たようです。乗鞍岳が見えます。ちょっと黄砂気味なのか、空の色が濁り気味。
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北アルプスを一望。古墳の上から松本市街と北アルプスが眺められるなんて、た、楽しすぎません!?
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やはり、ひときわ目立つのが常念岳です。昨秋に展望台巡りした時とちがって真っ白に冠雪しています。しかし常念岳は松本市のシンボル的存在ですね。
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3世紀頃の前方後方墳だそうです。そんな昔に、松本にも有力な勢力が居たんですね。古代のネットワークは思った以上に強かったのだと、最近つくづく思います。

古代に想いを馳せつつ、アルプスの展望を楽しめて、春には桜が古墳全体を彩る。なんて面白い場所なんでしょう!皆さんも近くを通ったら是非寄ってみてください。お勧めです。
あ、但し桜の季節だけは相当混むらしいのでお気をつけください。それ以外のシーズンは空いているんじゃないかと思います。

地図です。ちなみに何故かマップルには(ツーリングマップルどころか大判のマックスマップルにさえ)載っていません。松本盆地の「平野部と山の境目の丘」と思っていると見つけやすいと思います。
その1アルプス公園△ その2城山公園◎ その3芥子坊主公園△ その4高ボッチ◎ その5光城山△ その6長峰山◎ その7弘法山古墳○

# by vtrmorita | 2009-03-22 00:28
2009年 03月 19日

旧立場川橋梁の遺構

富士見町町役場の1キロほど東側に、前々から管理人が気になっていた建築物があります。

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写真手前の巨大橋梁は現役の中央線ですが、その奥に赤茶けた巨大橋が有るのがおわかりいただけるでしょうか。
これは何だろう?どう見ても鉄道橋です。今にも汽車が走ってきそう。ってこんな場所に線路なんか通ってたっけ??
しかし、よく見れば錆さび。とても現役とは思えません。現役でない鉄橋が撤去されずに残っているとも思えませんし。所有者がJR東海だとしたら撤去費用が無いってことは無いだろうし。不思議な橋です。
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買い物ついでに探索してみることにしました。エコーラインから立場側沿いに細い道を降りていくと・・・橋がありました。
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意外にも、ちゃんと歩道がありました。築堤の上は特に立入禁止になっていない模様。ていうか、下草もきちっと刈られていて、どうぞ歩いてくださいと言わんばかりです。かといって看板は無く、観光資源にはしていない模様。
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階段を登ると、橋のたもとに出ました。
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さすがに橋は立入禁止です。柵のあいだから鉄橋を観察します。竣工は1904年(明治37年)、なんと105年前です!。当時の橋梁技術を伝える貴重な鉄道遺構となっています。
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谷に鉄道の音が鳴り渡りました。振り返ると、新線の橋梁をあずさが渡って行くところでした。旧線路上は南アルプスをバックに走るスーパーあずさの撮影ポイントとして良さそうです。
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廃線上を歩いて見ることにしました。早朝なので霜が降りています。まだ枕木が残っています。
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2,3分歩くとトンネルがありました。のどかな、いい雰囲気です。不思議な場所。
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意外なことに、中に入る事が出来ました。(奥までは行っていませんが)。用水路として使われているようです。天井が剥離して、レンガが露出しています。レンガ造りの隧道だったのですね。
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しかし、さびが酷いです。105年の風雨に耐えてきた鉄橋ですが、このままではそうそう保ちそうにありません。保存するには手遅れになりつつある気がします。
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不思議な近代化遺産でした。橋やトンネルに入らなければ、特に危険もなく、手軽に105年前の鉄橋を観察することが出来ます。興味をもったら、一寸寄り道してはいかがでしょうか。

場所はこちらです。R20走っていて、富士見町の急な登りが続く直前のヘアピンから山側に入ります。大型車進入禁止の看板が立っていますが、1.2~1.5車線舗装路で特に通行に支障はありません。
通行量は少ないので、車やバイクは路肩の広くなっている場所に停められるでしょう。
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河川敷はダートですが、道があって橋の真下に行くことも出来ます。

# by vtrmorita | 2009-03-19 21:51
2009年 03月 13日

忘れられた展望台?坊ヶ峰

夕方の甲府盆地の渋滞を避けて金川曽根広域農道を走る。信号待ちでマップルに視線を落とすと、坊ヶ峰という展望マークが目に入った。あれ?こんな所に展望所なんて有ったっけ?何気なく訪ねてみることにした。
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誰も居ない果樹林を彷徨うこと数分。林立する電波塔が現れた。一基だけライトアップされ、怪しく光っている。
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終点は車が数台停められる砂利の広場になっていた。電波塔の横に歩道を発見。先に進んでみると・・・。
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展望台があった!まさかこんな場所に、ちゃんとした鉄筋コンクリート造りの展望台があるとは!夕暮れ時ということもあり、おどろおどろしいというか、ちょっと危ういというか、崩れそうにも見えて一瞬躊躇うが、よく見れば手摺りに塗られたペンキは新しく、一応最小限の維持管理はなされているらしい。
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上に上がってみた。甲府盆地全域を一望。
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甲府盆地を取り巻く山並みも一望出来る。甲府盆地の南端に位置するので昼間は順光になりやすいのが良いと思う。
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説明板はボロボロだった。なにより、実はここに来るまで「坊ヶ峰」の道路標識を一つも見なかったのだ。(帰りも探してみたが、道案内の看板は見あたらなかった)。これだけ手間を掛けて造った展望台がありながら、案内標識も無しとは不思議すぎる。夜間人が集まって騒ぐとかで外されちゃっているのだろうか?周囲に民家は無いのだが。なんか可哀想というか不遇な展望台である。
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甲府駅方面を望む。その向こうには八ヶ岳。フォッサマグナが続いている。夜景も綺麗そうだ。だがしかし、
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自分が注目したいのは、何と言っても山並み。特に北岳3193メートルを始めとする南アルプスの展望である。というのは、南アルプスの中枢部というのは、中に入らないと良く見えないからである。

関東地方にお住まいの方は、中央高速を走って甲府盆地に入ったあたり(20号を走って来てでもいいが)、南アルプスの山並みがババーンと視界に飛び込んできて感激した事があると思う。

ただ勝沼の辺りだと、遠距離なのと市街地越しゆえに霞みがち。もっと近づいたら良く見えるかな?と思いきや、西に進んでいくと却って見えなくなり、ガッカリした方も多いと思う。

実は、北岳、間ノ岳といった三千メートル級の南アの中枢部の一つ手前に二千メートルクラスの山脈があって、その一番低い部分である夜叉神峠(ハイキングミニレポ)でさえ標高が1770メートルもあるのだ。そのおかげで、南アルプスに近づけば近づくほど、南アの中枢部分は見えなくなってしまうのだ。外から見えるのは甲斐駒ヶ岳のみ。

それが、ここ坊ヶ峰からだと良く見える傾向。この日は夕暮れで細部まで確認出来なかった。晴れて視界の良い時に、また是非再訪して南アを観察してみたいと思う。

☆☆☆
さて、場所ですが、甲府盆地の南の裾野を走る金川曽根広域農道を走り、電波塔群が林立する小高い丘が見えたら、そこに向かって行けばOK。近くには境川支所や境川小学校?があります。

一回ぐらい間違えるかもしれませんが、かなり遠方からでも(ていうか甲府盆地全域から?)目標物である電波塔がハッキリ見えるので大丈夫でしょう。自分も一本道を間違えましたが、却って遠ざかってしまったのでUターン、正しい道を見つける事ができました。

中央高速境川PAのすぐ南側ですが、道筋としては一旦広域農道側に回り込んで南側からアプローチする必要があります。

なんかエキサイトブログに地図機能が標準で付いたので使ってみました。(地図表示入れると表示が遅くなる弊害はあると思いますが)

さてさて、わざわざ甲府盆地南側を通ったもう一つの理由は、新山梨環状道路の現状を視察するためです。
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まだ側道が解放されているだけで、いきなり渋滞していました。使えない・・・。(渋滞の原因は交通量過多ではなく、交差道路との信号制御がダメな為と思われます)
なお、この3日後位に供用開始されています。甲府南ICとは直接繋がってなく、入口が少し分かり難いです。

# by vtrmorita | 2009-03-13 15:25